足長神社長野県諏訪市

手長神社に続き、足長神社のブログです。

手長足長は諏訪明神の家来とされており、手長と足長の夫婦の神であると云われ

それぞれ手長神社、足長神社に祀られています。

この二社は記紀神話古事記日本書紀に登場している出雲の神である櫛名田比売

奇稲田姫の父母足名椎神あしなづちと手名稚神てなづちが祭神とされて

いますが、巨人を祀ったものだという伝承もあります。

足長神社は、桑原城跡山腹に鎮座していて、手長神社、諏訪大社上社の本宮と前宮と

糸静線糸魚川静岡構造線上に鎮座するパワースポットとしても有名な神社です。

参道の階段と鳥居

参道の両脇に老杉が聳え、ここから長く急な石段が続きます。

社号標

足長神社

長野県諏訪市四賀普門寺5386

社格

社格は村社、諏訪大社上社末社

ご祭神

足名椎神あしなづちのかみ古事記では足名椎命、日本書記では脚摩乳命と表記

別名を足長彦神と云い、諏訪大社の祭神建御名方神に随従する神で、建御名方神

諏訪大社に祀られる以前からこの地で信仰されていた神とされています。

創建は不詳ですが古代から地元神として信仰されていたと思われます。

元は桑原郷の総鎮守で、手名椎神とともに祀られていました。

のちに鎌倉時代に桑原郷が上桑原と下桑原に分けられたとき、上桑原に足名椎神を祀る

足長神社が作られ、下桑原の手長神社とともにそれぞれの鎮守となったとされています。

大同年間806年-810年には御表衣祝有員みそぎほうりありかず、諏訪大社上社大祝の祖が当社を崇敬して広大な社殿を造営したと伝えられ、以後、諏訪大社末社に列します。

古くは荻葺きの屋根であったため荻宮と呼ばれていたそうです。

鳥居

気温35の中、この急な石段はこたえました!

参道石段と拝殿

舞屋神楽殿

文久2年1862年石田房吉らによって建造されました。

舞屋神楽殿

正面開口部上に大きな虹梁を渡し、その上に龍獏などの彫刻を置き、

木鼻は獅子の彫物が施されています。

手水盤

境内のさらに一段高い位置に社殿が建っています。

拝殿の前には、鳥居の替わりに2本の老松に注連縄が掛けてあります。

拝殿

拝殿

天保13年1842年、大隅流の大工江崎専司らによって建造されました。

扁額

拝殿内部

木鼻に唐獅子、欄間に龍鷹鶴、脇障子に麒麟鳳凰、内部扉の両脇羽目に

龍、その他各所に彫刻が施されています。

社殿の向かって右側に石の祠が並んでいますが御柱は建っていませんでした。

御朱印

足長神社の社殿、左横の山道を歩いて行くと足長丘公園に出ます。

足長丘公園前からの眺望、右奥に諏訪湖が見渡せます

足長神社の参道鳥居付近には駐車場や車を止めるスペースがなかったので、

車で足長神社を通り過ぎて足長丘公園に駐車場があり、ここに駐車して参拝へ行きました。

足長丘公園

伊勢の夫婦岩のように注連縄が掛かった二つの岩の上に祀られている祠、

その四隅には御柱が建っています。

宮司さんの話によりますと、この公園は、足長神社とは別の敷地になるとのことです。

松金庵

松金庵の額左側、諏訪市長山田勝文の筆による額も掲げられています右側

公園の脇には石碑が一列に並んでいますが、足長神社とは関係がないようです。

玉大神

てながあしなが

手長足長の初見は、紀元前三世紀頃とされる中国の山海経という書で、

長臂国長股国に住む異郷人といわれている。その姿は異形である。

春はあけぼので始まる枕草子の第21段に、

清涼殿の丑寅の隅の北の隔てなる御障子には

荒海の絵、生きたる物どもおそろしげなる手長足長をぞかかれたる。

うへの御局の戸押し開けたれば常に目に見ゆると

にくみなどて笑ふほどにとある。

京都御所清涼殿の東北の隅の廂の間手長足長のおそろしげな絵が描かれており、

戸を押し開けるをその絵が目に入る。まぁ、いやだわねぇと皆笑う。

ゆったりとした時の流れの中に女御たちのざわめきが聞こえてきそうである。

昔から東北の角は鬼門とされている。災いを避けるためにおそろしい絵が描かれた

障子を置き魔除けとした。

下記の写真は諏訪の宮大工立川和四郎冨昌による手長足長の彫刻で

山梨県北杜市下教来石の諏訪神社本殿脇障子に彫られている。

何か詰まった籠をもつ手長をおんぶする足長。手長に腰を支えられ遠くを見渡す足長。

やや異形な姿は何を象徴しているのだろうか。

諏訪地方にはでぃらぼっちの巨人伝説がある。

互いに協力しあい諏訪湖に入って生業に励んだ伝承と結び付けてみるとわかり易い。

おそろしげながらもユーモアあるやさしい姿。

豊かな感性に溢れる彫刻から宮大工の心意気と命をかけて打つ鑿ノミの音が

聞こえてきそうである。手長神社拝殿にある説明文から

だぃらぼっちダイダラボッチ

諏訪地方の巨人伝説だぃらぼっちは日本の各地で伝承される巨人

ダイダラボッチのことです。

ダイダラボッチと云うと、スタジオジブリ宮崎駿監督作品もののけ姫を思い出します。

劇中では、昼はシシ神と呼ばれ、夜はデイダラボッチと呼ばれ、生命の授与と奪取を

つかさどる山の神様として登場します。

足名椎神脚摩乳命

出雲大社のご祭神である大国主神諏訪大社のご祭神である建御名方神

先祖櫛名田比売の父神として登場します。

足長神社周辺マップ

諏訪市周辺マップ

参考文献

現地説明看板

おみやさんcom

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