1162 アメリカとイギリスの雑誌

アメリカとイギリスに在るオルゴール愛好家のクラブから機関誌が同時に届きました。

アメリカのメカニカル・ミュージック誌には「故障しがちなガバナー」という題で、シリンダー・オルゴールの故障原因の大半を占めているガバナー(写真3の左側)について、構造、調整、修理、潤滑等を詳しく述べています。古いシリンダー・オルゴールはゼンマイを巻き上げてスタート・レバーを引いても、高速回転しなければいけないガバナーが渋って動き始めないことがよく起こります。この記事は真面目に精読して、できれば翻訳しなければならないのかなと思います。

イギリスのザ・ミュージックボックス誌にはポリフォン社製ディスク・オルゴールによく見られる櫛歯の錘(オモリ レゾネーター)のトラブルについて、その修理方法を詳しく述べています。ポリフォン社のレゾネーターは純鉛ではなくてビスマス(蒼鉛)が不純物として含まれていて、永い年月が経過すると写真3右側のように曲がって(所謂バナナ)しまい、レゾネーター同士が干渉し合って音が出なくなります。レゾネーターの総入れ替えの方法について詳しく(2号にわたって)述べられています。これも精読したい記事です。

どちらの機関誌も重点が大型の自動演奏楽器に移って行って、シリンダー・オルゴールやディスク・オルゴールの記事が少なくなっているのは残念ですが、久しぶりに優れた記事に出会いました。